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中医学的観点からの自分でできるスローエイジングで美と健康を手に入れる

更年期前後から確実に感じる体の変化があります。

 

太りやすくなった。または太ったまま戻らない

 

・お肌にシミ黒ずみが目立つようになった

 

ほてりやすくがダラダラでる

 

冷えのぼせがある

 

眼瞼下垂・目の下のたるみ、頬のたるみが気になる

 

が弱くなってトラブルが起きやすくなった

 

ストレスに対する耐性がくなった

 

寝つきが悪い、または熟睡できなくなった

 

関節が痛む

 

・運動すると筋肉痛が治りにくくなった

 

夜間頻尿排尿トラブルがある

 

などなど、数え上げればきりがありません。

 

エイジングのスピードは加速していきますが、少し意識と行動を変化させるだけでスピードを緩めることができます。

 

こちらで提唱するスローエイジングは、美容面に限らず、やりたいことができる体と心をできるだけ長く維持する健康法。

 

身体の不調は自分で早めにキャッチすることが大切です。

 

それにはいつも自分の身体と心に向き合っていることが大事です。

 

女性も男性も自分の身体は自分で管理するという自覚を持って、今後の人生をプラスに考えていきましょう。

 

自己管理のための少しためになるお話をご紹介いたします。

 

目次

体の変化の男女差

女性と男性ではエイジングの速度に違いがあるというのはご存じでしょうか。

実は女性は7の倍数、男性は8の倍数で変化するといわれています。

これは中国の古い医学書の中に記述されているものです。

現代においては多少のずれはあるにしても、ある程度この内容を知っておくと自己管理にもプラスになるはずです。

女性の身体の変化

7の倍数で変化する女性の身体。

7歳から成長期となり、14歳で初潮を迎える。
21歳からは女性としての成長期で、28歳でホルモンのピークを迎え成熟する。
しばらくはピークのまま続きますが35歳ごろから下降し始めます。
42歳で体力・臓腑の衰えが気になり始め、49歳で閉経が訪れる。
閉経以降は緩やかな老化に向かう。

とされています。

ですが近年は、エストロゲン様物質が体に入る機会が多いせいか、女性の閉経が少しずれ、遅くなってきたように感じます。

それでもこの書物によると、
健やかな更年期を過ごすためには、40歳を超えたころからの養生が大事ということです。

42歳前後というのは、何かと忙しい時期であり、
自分のことを一番後回しにしていることが多いものです。

気づいたころには症状が悪化しているということのないように、いつも自分の身体に耳を傾けるようにしましょう。

その後の「閉経以降の穏やかな老化」とひとくくりに言っても、人により様々な症状があります。

足腰の衰えや痛み、冷え、不眠、白髪・脱毛、集中力の低下、耳鳴り、
肌のシミ・シワ、目のトラブル、生活習慣病の悪化など。

神経質になる必要はありませんが、年齢とともに体に変化があることもある程度は受け入れつつ、
「年だから仕方がない」で放っておくことも得策ではありません。

そんな症状があったとしても、自己管理によっては不調をなるべく少なくしながら穏やかにエイジングすることも十分可能です。

そして症状から、いまの身体がどのようになっているのか、どこをケアするべきかを中医学的にみていくことで体調は驚くほど変化していきます。

男性は8の倍数で体が変化する

一方、男性は8の倍数で体が変化します。

8歳で永久歯がはえ、16歳で精通を迎える。
24歳で男性の体ができあがり、32歳でホルモンがピークに達する。
40歳で抜け毛や歯のトラブルなどの衰えが見え始め、48歳で白髪が目立ち始め精力が衰え始める。
56歳で筋力が落ち、身体に衰えが見え始める。
64歳で歯や髪が抜け始め、意欲が低下し始める。

とあります。

個人差はありますが、女性よりも少しゆっくりな速度のエイジングです。

男性は働き盛りの時は、自分の身体に向き合うことなく、無理をしてでも乗り切ったという方も多いかもしれません。

何とか大きな病気もせずに定年を迎えたとしても、身体のあちこちに不具合が出ていることも多々あります。

重責から解放された後、健康問題で不安や心配を感じるようでは、なんだかもったいない感じがします。

解放の時に人生を楽しめる状態を維持しておくためにも、準備は大切です。

エイジングのコツは肝・腎をいたわる

自己管理こそ漢方の出番です。

何かの症状があって治療を求めて病院へ行ったとき、
「年齢からくるものだから気長に付き合っていきましょう」

と言われるような症状はすべて西洋医学では対処できない問題です。

それらはおもに肝・腎の低下が原因で起きており、そこをケアする方法は中医学をはじめとする自然療法、食事療法しかありません。

加齢とともに「肝」(自律神経を整え、肝臓の働きを健やかにする)と「腎」(生命の源、水分代謝、腎臓の働きを健やかにする)の機能が低下してきます。

そのため、40歳を過ぎたら肝・腎のケアをするのがスローエイジングのコツです。

「肝」は肝臓も含めストレスに一番弱いところです。
ストレスの耐性が低くなった感じがするのは肝臓が疲弊している証拠です。

肝臓は体の化学工場。機能が低下すると栄養素の代謝、解毒が正常に働きません。

一方「腎」は腎臓の働きも含み、身体の成長・発育・老化をコントロールするところです。

それゆえ腎の機能が低下すると、血液中の老廃物や不要物のろ過、排泄が十分にできなくなります。
結果、体の老化が進んでしまいます。

肝・腎の低下を防ぐために意識してとっていただきたい食品は、一例として
クコの実、牡蠣、あさり、シジミ、緑の野菜、キノコ、などです。

そして体中にきれいな血液が巡るように「活血剤」と呼ばれる漢方薬を健康維持に使うことをお勧めします。
活血剤に含まれる生薬は、川芎、丹参、紅花、赤芍、田七人参などです。

食べ方を工夫して腸や脳細胞を守ろう

もう一つ大事なことが腸内環境です。

どんなに良いものを体に入れても、きちんと消化・吸収・排泄できなければ何の意味もありません。
肉食に偏るのが良くないことはご存じの方も多いと思いますが、
それ以外に腸内環境を悪化させる原因の主なものは

1. 食品添加物
手軽で便利なお惣菜、お弁当などに使われている素材には「リン酸塩」という食品添加物が使われています。
この「リン酸塩」は体の中のミネラルを吸着して一緒に対外へ排出します。

結果的に体がミネラル不足となり、脳・神経・筋肉・胃腸のトラブルが出やすくなります。そして腸内環境を悪化させます。

忙しい現代人や様々な事情から、便利な物を全く使わないわけにはいかないかもしれません。
しかし、常用することが体のミネラル不足、腸内環境の悪化につながるということを知識として知っておくことは大事です。
 
どうしても避けられないという方は、なるべく解毒するためのものを体に入れることをお勧めします。

添加物を解毒するには緑のものがよく、さらに失われたミネラルを補給することによって腸内環境の悪化を防ぎます。

2. 小麦
小麦もとりすぎると、腸の炎症を引き起こす原因となり、腸内環境に影響を与えます。

腸の調子が良くない方は、小麦製品を控えることをお勧めします。
過敏性腸症候群という病気があります。ストレスが原因の一つと言われていますが、このような方も小麦をやめてみることも悪化を防ぐ一つの方法です。

慢性的にどこかに炎症のある方も同様で、関節痛など老化に伴って発症しやすい症状や、糖尿病、高血圧などの生活習慣病やアレルギーのある方もなるべく控えたほうが得策です。

調子が良くないときは何かを使って治そうとする前に、何かをやめてみるのも大事です。

3. 酸化しやすい油
油も体に入ったときに酸化しやすい油(オメガ6,3)はできるだけ避けたほうが良いのです。
マーガリンやショートニングは言うまでもなく、よく使われている植物油脂も注意が必要です。

油は人間の細胞膜を作っています。その細胞膜が酸化しやすい油で囲われていたら、細胞への物質の取り込みや老廃物の排出などのコントロールがうまく作用しないのです。

油を多く使う料理が好きな方は外食はなるべく控え、自炊で、しかも酸化しにくいオリーブオイルやココナッツオイル、ギー、牛脂、ラードなどを使って料理することをお勧めします。

食べ物も長年の蓄積で体に影響を及ぼすこともあります。

体はもちろん、脳細胞の老化の予防にも大事なことです。

これらのことは一番先に取り組めることでもありますので、まずはこれだけでも心がけていただきたいものです。

一方で、なかなかそれができないと言われる方には、中医学の養生法を取り入れましょう。
サンザシと言われる果実が消化を促進し、五行草という薬草がデトックスを促してくれます。

腸をいつもキレイにしておくことが老化や病気予防、さらには脳の健康のカギです。

ただ、あまりに神経質になると食べるものに困りますので、ある程度は許容して食べて、デトックスを心がけるというのが一番現実的ではないでしょうか。

体を整えたら心にも栄養を

体の次には心の健康です。
身体の調子が良くなってくれば、当然心も軽くなって元気になりますね。

そして何か夢中になるものがあると人はイキイキしていられます。

人によって楽しみは様々ですが、ほんの小さなことでもそれが喜びとなるなら、それで十分です。

少しずつ楽しみの輪が広がって、気が付いたら多くの楽しみで毎日充実している。
そんな日々を送りたいものです。

時間は瞬く間に過ぎ去ってしまいます。
いつかやろうと思っていても、そのまま10年20年過ぎると余計に新しいことはできなくなってしまいます。

やろうと思った時が「時」です。

脳細胞がダメージを受けないような食べ方を続けていれば、きっとやりたいことがすぐ行動に移せるでしょう。

以上いろいろと書いてきましたが、一番は毎日楽しく生きるということができれば、多少良くないといわれているものを食べたからと言って病気になることもありません。

毎日ストレスを与えられ続けたら、肉食過多や添加物、小麦、油などの害が出やすいというだけであって、毎日が楽しく生活できていたならそのような影響も表面化することは少ないでしょう。

周りを見てもそんな人がきっといるはずです。

あくまで、わたくし個人が長年多くの方の健康相談にかかわってみてきたことを書かせていただきました。

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